なるほどサイエンス(「日本列島に暮らす」とは)

「日本列島に暮らす」とは

 
春を感じると心が弾みます。北国にいて、やわらかな日差しに雪がみるみる解けていく様子を目にしたときなどは、なおさらです。雪解け水が川となり、大地を削り、海へそそぐ。そんな自然の営みが、美しい風景を形づくってきました。
 
そのうえ日本は自然が多彩。なにしろ日本列島は東西、南北それぞれ約3千キロに及び、島の数は小島もいれると7千近く。海岸は世界の国・地域で6番目に長く、米国を超えます。
 
日本列島の個性的な姿は「地殻変動」という地球の表面の動きによってつくられました。列島はもともとアジアの大陸の一部でしたが、遅くとも2千万年前には大陸の縁が分裂を始めます。大陸から離れたいくつもの島々がその後、合体したり離れたりして、現在の姿になりました。

日本はいまも地殻変動の渦中にあります。地殻変動にともなう身近な自然現象といえば、地震と火山噴火。そして、日本は世界有数の地震国で火山国です。
 
地球上で発生するマグニチュード6.0以上の地震の2割は日本で起こり、約1500の活火山のうちの111が日本にあります。そして、東日本大震災や熊本地震、御嶽山や草津白根山の噴火のように、前触れもなく私たちを襲います。

日本列島に暮らすということは、地震や火山とともに生きるということです。心配ではありますが、多彩な自然が楽しめるのも、地殻変動のたまもの。列島の住人は古来、その自然の中で豊かな文化を築いてきました。大切なのは自然をよく知り、共生の道を考えることです。

朝日新聞編集委員 上田 俊英



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