未来のためにできること(サンゴ礁と温暖化)

サンゴ礁と温暖化

 
沖縄本島の南西約450km、八重山諸島の石垣島と西表島に間に位置する「石西礁湖(せきせいしょうこ) 」は、日本のほとんどの種類のサンゴ礁と多くの魚が集まる世界的にも貴重な海域です。

サンゴはクラゲやイソギンチャクの仲間です。褐かっ虫ちゅう藻という藻類を体内に共生させて栄養を取っていますが、環境の変化で褐虫藻が出ていくと、サンゴが白くなります。これが「白化現象」です。環境が回復すれば、サンゴは再び元気になりますが、長く続くと死んでしまいます。

サンゴは30度超の海水温が続くと白化します。台風が来れば海水が上下にかき混ぜられ、海水温は下がりますが、昨年は9月前半まで、八重山地方に台風はほとんど接近しませんでした。この結果、97% に白化現象が広がり、死んだサンゴ群体の割合は70%に達しました。

日本近海の海面水温は100年前に比べて1度以上上昇していて、台風の経路や強さを変化させるという研究結果があります。エルニーニョやラニーニャの発生にも、温暖化が関係していると見られています。

地球温暖化の科学的な基礎になっている国連の「気候変動に関する政府間パネル」は10年前のレポートで、1度上昇で「ほとんどのサンゴが白化」、2度で「3割の種の絶滅リスクが増加」と予測していましたが、現実になりつつあるのです。


白化現象で死んだサンゴ
= 2 0 1 6 年1 2 月、環境省提供


朝日新聞編集委員 石井 徹



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